日本人の一般的な食事をしていれば、25%程度が脂質で摂れるようになっています。
実際にダイエットをする場合には、脂質を少なくする事がカロリー摂取を抑えやすく、ローファットダイエットがオススメされていることも少なくないです。
ですが、脂質を摂らなすぎてもよくないので、本記事では脂質が不足すると何がよくないのかを解説していきます。
脂質の主な働き
脂質は、炭水化物・タンパク質と並び、体内でエネルギー源となる大切な栄養素です。
脂質の働きとして
- 体内に蓄えられ、必要に応じて分解してエネルギーになる
- エネルギー源として体温の調節ができ、少量の脂質で多くのエネルギーを得れる
- 細胞膜や脳神経組織をつくる材料となる
- ホルモンの材料になる
- 炎症に関係する物質のもとになる
脂質とホルモンの関係
先述の通り、一般的な食事をしていれば、25%は脂質が摂れます。
それがローファットダイエットになると、10~15%ほどまで削る事でカロリー摂取を抑えていきます。
少し減らそうかな?くらいだとローファットダイエットにならないので、結構しっかりと削ることを意識しないとできません。
ですが、ベジタリアンの人だと自然にローファットダイエットになってしまう人がいます。
それも逸脱して脂肪を摂らない場合があります。
その時に起こるのが、脂質の摂取が少ないことによるテストステロン=男性ホルモンの減少がおきます。また、女性ホルモンも減ると言われていて、いわゆる性ホルモンの減少、正確にはコレステロールから作られる脂質を摂っていないとそういうことが起きてきます。
これは当たり前ですが健康にもよくないです。
ですので、これが起きないようにするためにローファットダイエットをする場合は、脂質は15-20%ぐらいは摂っといたほうがいいと言われれいます。
10%を切るようなローファットダイエットを長期間続けるとホルモンが減ってしまうので、注意しましょう。
脂質を摂取しないデメリット
脂質を摂取しないとコレステロールが摂取できません。
コレステロールは悪玉が〜〜〜とか言ったりしますが、コレステロールからホルモンが作られるため非常に重要な物質です。
また、コレステロールは細胞の膜=細胞膜を作ってくれます。
細胞膜は名前の通り細胞の周りの膜です。細胞膜は流動性があり、細胞膜がうまく作られないと細胞の中にいれたり・出したりのコントロールができなくなります。
それが色々な病気の原因にもなってしまいます。
他には脂肪でいうとエイコサノイドという物質があります。
ホルモンは身体全体に働く事が多いですが、エイコサノイドは局所的・部分的に働く微小な作用をするホルモンです。
血液の流れをよくしたり、血液を固めたり、免疫を向上させたり・低下させたり、炎症を起こしたり・収めたり、微小ですが大事なホルモン物質です。
その作用をするのがエイコサノイドなので非常に大事です。
以上のように、ホルモンや細胞の膜を作成したりするのに、脂質は使われていて、脂質を摂らないと、発育の妨げとなり、体温を保つ熱や、活動する力も弱まり、身体の消耗が激しくなります。
また、脳も脂質(コレステロール)でできているため、コレステロールが低い方にうつ病が多いなどの報告もされています。
まとめ
ローファットダイエットがカロリー制限がしやすく流行っていますが、脂質を制限しすぎても良くないことがわかったと思います。
ローファットでダイエットする人は、脂質を10~15%摂るようにカロリー計算してやっていきましょう。