糖質制限ダイエットといえば、ダイエットの基本。常識となっているやりかたで、流行りの火付け役はやはりライザップさんでしょうか。
今では、糖質制限ダイエットの副作用が科学的に証明されているので、この副作用をわかった上で、対策しながら取り入れていきましょう。
糖質制限の効果
まずは、糖質制限をすると何にいいか・効果について解説していきます。
一般的に、糖質制限をすると、痩せる!ということが言われています!
そもそも糖質制限ダイエットが流行り始めたのが2010年くらいで、糖質制限ダイエットは、短期間で効果が抜群と当時の論文では言われていました。
しかし、その後調査研究が進み、2014年の論文では、糖質制限ダイエットで体重減少はするが他のダイエット方と比べ優位性はないということがわかりました。
糖質制限の副作用
1.腸機能の低下
筋タンパク質合成のかなめにもなる腸機能が糖質制限によって低下します。
これは、腸機能を維持するために必要な物質にムチンというものがありますが、それはタンパク質と糖質から生成されるため、糖質制限によりムチンが少なくなるため、腸の保護機能がなくなり、腸機能が低下することがわかりました。
2.肌の老化
糖質は体内でヒアルロン酸を作るのに必要になることがわかっています。
ヒアルロン酸は肌の水分量保持のために必ず必要な成分のため、糖質制限をすることによって、肌の乾燥を招き・それが肌荒れとなり・肌の老化へと繋がることがわかっています。
とくに、30・40代は肌の水分量を保つことが非常に重要になるので、糖質制限をする際には気をつけなければいけないポイントです。
3.気分の低下
もともと糖質制限をすることで短期的には気分を上昇させる効果がありますが、これは糖質制限をすることで、一時的にやる気を司っているドーパミンが増えるために起こると言われています。
ただし、人間の身体は適応能力が優れているため、長期間・糖質制限をすることによりドーパミンの分泌量は減っていき、それにより気分の低下が起こっていき、うつ状態に入ることもあります。
低糖質状態で運動を続けることにより、ストレスホルモンの過剰分泌につながり、免疫システムがダメージを受け、うつ状態の信仰を早めることも研究で言われています。
基本的に糖質制限をする人は、ダイエット目的のため、同時に運動をする人がほとんどです。糖質制限+運動というのはストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を激増させ、うつ状態へと変えてしまうおそれがあるので注意しましょう。
4.慢性疲労
3.では糖質制限によりドーパミンが減少していくことを書きましたが、これ以外にも糖質制限をすることにより減るホルモンがあります。それは、男性ホルモンのひとつである、テストステロンです。
テストステロンが減少することによって、慢性疲労症候群へと移行してしまうリスクが高まります。
テストステロンが減ることで慢性疲労となり、十分なトレーニングが行えないどころか、日常生活への活力さえもなくなることもあります。
5.死亡リスクの向上
糖質制限ダイエットを長期的に5年間行った場合の研究がありまして、その研究では、糖質制限を行ったほうが1.3倍死亡リスクが向上することがわかりました。
まとめ
いかがでしたか?
糖質制限により起こる5つの副作用について書いてきました。
糖質は日常的に摂りやすい栄養素になるため、これを制限することで体重は落としやすくなりますが、同時に身体には必要な栄養素となるため、ダイエットや減量をする際には、糖質のみを制限するのではなく、カロリー全体をバランス良く落とし、健康面にも気を使っていきましょう。